「素因減額(そいんげんがく)」と、発生した損害が、被害者自身の身体的・精神的事情によって通常よりも大きくなっていると考えられる場合に、損害賠償額から減額する制度のことをいいます。
素因減額が問題になるケースとしては、以下のような類型があります。
- 交通事故前から既往症があったようなケース
- 交通事故の態様が軽微なのに、治療が長期化しているようなケース
- 交通事故による傷害の内容が軽微なのに、治療が長期化しているようなケース
- 他覚所見がなく、不定愁訴、過大愁訴気味、ヒステリー気味、短期間で転院を繰り返しているようなケース