借金の取り立ての中でも、特にヤミ金融の取り立ては厳しく、手段を選ばない悪質な業者の話も耳にします。借主としては、借りた負い目から毅然とした対応がとりにくく、連日の厳しい取り立てで精神的に参ってしまうこともあるでしょう。
ヤミ金融から暴力や脅迫を受けている場合は、警察を呼ぶことが有効です。とはいえ、警察の対応は、担当する警察署や警察官次第というところがあり、また多くの警察は証拠がないと動いてくれません。いざという時に、警察にきちんと対応してもらうためには、弁護士を介して、違法な取り立てで被害を受けているという証拠を集め、被害届を提出したり、告訴等の手続きを適切に行うことが有効です。
また、弁護士に債務整理を頼むと、弁護士が「受任通知」を貸金業者に送り、これ以降は借主本人への取り立てが禁止されるので、これだけでも厳しい取り立てから解放されることができます。しかし、弁護士が介入したことを知っても、なお本人やご家族への取り立てや嫌がらせを続けるヤミ金融業者もいます。そのような場合には、弁護士が間に入って、取り立てを止めるように強く命じるとともに、警察に情報提供や刑事告発を行います。